発達障害がある子どもたちのための手引書

発達がゆっくりな子どもたちへの応援ブログです。私は障害のあるお子様が、学校の授業が終わった後や、休業日に通って療育を受けられる通所施設の放課後等デイサービスで学習支援をしている先生です❗子どもたちを教えている立場から見えることをお話しします❗

行きたくなくなる症候群 学校臨時休校後の対策とは❓


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3月1日から学校が休校になりましたね。

急な決定だったため、賛否両論意見が分かれた感じです。

ただ1つ言えることは、感染する源がはっきりしない以上、予防措置しか出来ないということです。

という意味では、学校の休校は拡散させない方策であるとも言えると思います。

 

今回は休校が終わってからの話をしたいと思います。実際は学校に来ても良いという風に配慮がなされている所もありますが······。

 

問題は、学校が始まることなのです。

 

休校中は自宅で勉強をしたり、体操をしたりして、体調管理をしなくてはいけません。

子どもたちだって生活リズムを保たなくてはいけないことくらい分かっています。

 

でも堂々と学校に行かなくて良いのだから、少し羽目をはずしても良いのではないかと思うのも理解出来ます。

 

そして学校がいざ始まると、体調的にも精神的にもバランスを崩すのです。

 

ではどうすれば良いでしょうか❓

 

家に籠れるから、そして家で何事も出来るから生活リズムが崩れやすくなるのです。

例えば食事🌭☕です。

今は新型コロナウイルスのため、あまりむやみやたらと外出するのは差し控えるべきでしょうが、家にいても食事が出てくるようならば、快適な家から出ることはしないし、自分のペースで過ごしてしまうと思います。

 

しかし籠もらせてはいけないのです。

絶対に部屋から出るようにさせることで、閉じこもりにさせないようにします。

 

引きこもりは何らかの原因で、外に出られなくなる状況であるのに対して、閉じこもりは取り立てて問題があるわけではなかったが、環境によって部屋に籠るようになることです。

つまり原因の有無によって分けられるのです。

閉じこもりに原因があるとすれば、それは面倒くさいか楽だからかだと言えます。

 

もう1つ厄介なのは、公然と休めると心のやましさがないため、大手を振って家にいられるのです。

家族関係も良好にいられるのです。

 

このため休みが閉じこもりのきっかけになってしまうのです。

 

対策は精神論に頼るのではなく、キーワードはずばり【居心地の悪さを敢えて演出する】ことです。

何も悪いことはしてはいないけど、学校の時と同じようにきちんとした生活リズムを保てなければ、いられないようにします。

 

部屋に居るのは、1時間の休憩の時だけでそれ以外はリビングで過ごしてもらうとか、部屋でゲームをしないようにするため、休憩が終わったら親の所に持ってくるようにします。

もし親が働いていて見られない時は、電話をかけられる時間があるならば、電話で話をするのも良いと思います。

なぜなら電話をしている間は、部屋から出ていなくてもゲームに集中していられないからです。

 

理想としては、部屋から出て人と話させることと言えますが、厳しいならば楽出来る時間を遮ることが効果的です。

わざと買い物をしてきてもらいます。

その時注意したいのは、一気に頼まないことです。

量が多くても一気に買えれば、部屋を出る回数は一回だけになります。

それよりも一気に買える数を少なくして、何回か買い物を頼むようにしてみましょう。

そうすれば外気と自然と触れる機会が得られて、外に出ることで、実際の状況を肌で感じられます。

閉じこもりは回避しやすくなるでしょう❗

 

閉じこもりは引きこもりと同じくらい大切な問題です。

 

そうさせないように周囲の環境から変えていけたらと私は思います。

 

今日もお読み頂き、ありがとうございました✨