発達障害がある子どもたちのための手引書

発達がゆっくりな子どもたちへの応援ブログです。私は障害のあるお子様が、学校の授業が終わった後や、休業日に通って療育を受けられる通所施設の放課後等デイサービスで学習支援をしている先生です❗子どもたちを教えている立場から見えることをお話しします❗

【夏休みの宿題の意味】について考えよう❗

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もう夏休みが終わりますね。
いや早い所だと2学期が始まると思います❗

学校が始まるにあたって大変なのが、「夏休みの宿題の提出」の件です。

夏休みの宿題は、学年別に課題が分けられていますが、その量が問題なのです。
多すぎるのです。

また課題の出し方にも疑問が残ります。

どのように問題があるかを見ていきます。

【適切な課題か❓】

たとえば、読者感想文について挙げてみようと思います。
推薦図書という中から選ばなければ、提出出来ません😭
たくさんある本の中から選ぶのは難しいということで、お勧めの本を提示しているはずなのです。
あくまでも推薦しているだけなのに、他の図書を選べないとする学校があるのは、おかしいと思います。

発達障害を抱える子どもにとってもそうですが、感想文を書くのが苦手な子どももいます。
そのような子どもが自分で読んで理解して、そこから何かしらの思いを感じ取ってくれたことを文章にするものが感想文であり、本を限定すること自体が無意味だと思います。

課題図書に限定されると、内容が理解出来ず書きたくても書けないという事態が起こるのです。

それでも提出しようとすると、親が読んで内容を子どもに分かりやすく伝えて書くか、あるいは親が感想を書くかしかないのです。

これでは誰の感想文だか分かりません。

【ドリルの宿題はなぜあるのか❓】

国語や算数の復習のためのドリルが出されます。文字通り習ったことを見直し、出来なかった所を出来るようにしようというものです。

しかし答えをつけて渡しているため、子どもたちは答えの丸写しをしているのが現実です❗
やり方を忘れているから少し答えを見て思い出し、後は答えを見ずに解くというわけにはいきません。

どうしても丸写しをしてしまうのです。

それでは復習をしていると言えないと思います。

だからと言って子どもを責めるのも違うと感じます。

なぜなら答えがあるから、見てしまうだけだからです。


どうすれば良いでしょうか❓

【答えの渡し方を変える❗】

答えをつけて子どもに渡すのではなく、最初から親に渡せば良いと思います。
そうすれば答えを丸写しするわけにはいかないと思いますし、親もどのような宿題があるのか分かるからです❗

ただ別の問題があります。

働いている親の場合です。

忙しいのに、答えを丸つけをするのは負担です。
そこで、もしかしたら子どもに答えを渡すことも考えられます。

そこで最後に量について見ようと思います❗

宿題を出すことは必要なことだと思います。
けれども目一杯やらなければならない程の量は、かえって子どもの自主性を低下させると思います。
さらに子どもだけでは出来ない宿題を手伝うのは、忙しい親にとっては苦しいと言えるでしょう❗

宿題の目的が不透明になってきている今、宿題は誰のためのもので、何のためにあるのかを吟味することが求めるられているのではないでしょうか❓

夏休みは休みなのですから、ゆっくり休ませてあげたいです。

休みを宿題という枠にはめられて育つ子どもたちには、自分で時間を生み出す発想は培われません😨

やることを決められてばかりの子どもたちが、大人になって余暇の過ごし方が分からず、有意義に使えないのでは休みの意味がありません。

私は自由に使える時間で、自分で意思決定出来るような教育をしていくことが大事なのではないかと思います❗

勉強だけでなく、休みの使い方も学習だと言えるのではないでしょうか❓

ここまでお読み頂き、ありがとうございました✨