発達障害がある子どもたちのための手引書

発達がゆっくりな子どもたちへの応援ブログです。私は障害のあるお子様が、学校の授業が終わった後や、休業日に通って療育を受けられる通所施設の放課後等デイサービスで学習支援をしている先生です❗子どもたちを教えている立場から見えることをお話しします❗

【子どもに障害があること】を告げるべきか❓

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必ずと言って良いほど、障害を抱えている人が直面する問題がある。

それは『開示と受容の問題』である。

障害のある本人は勿論の事、親も悩む所だ。

障害を個性だと思える人もいるだろうから、そういう人には開示するのも良いし、受容もすんなりといく。

しかし当たり前だが、「私は障害があるのだ。」と前向きに捉えられる人ばかりではない。

今回はその点に焦点を当てて考えたいと思う❗

【本人が小さい子どもの場合】

小さい子どもならば、判断をするのは保護者となる。従って親の捉え方に左右されることになる。

大体が開示していない。理由は様々だが、説明が難しいからだろう。また親が受容しきれていないとも言える。

私的には、あえて疑問視していない子どもに「あなたには障害がある。」と伝える必要性を感じない。

ただもし小さい子どもから尋ねられたら、はぐらかさずにきちんと答えるべきだと思う。

ではどう答えたら良いのだろうか❓

【小さい子どもからの質問への答え方】

『ぼくだけなぜ他の人と違うの❓みんなから笑われるけど❓』と言われたら、どうするべきか☝

🆖ワード:「そんなことないよ。」と、視線を合わせ
ずに答える。

⭕ 「みんなと違うから笑われると思うのね。確か
にいきなり笑われたら嫌だね。もし今度同じこ
とがあったら、なぜ笑うのか聞いてみようよ
❗」
とした上で、

みんな誰一人として同じ人はいないんだよ❗
違っていて良いし、違っているから人間なん
じゃないかな🎵」

と答えて見て下さい。

まず最初に子どもの気持ちを素のまま受け止めることが大事(受容)☝
そうした上で違うことは悪いことではなく、違うことを認めず排除しようとする人が悪いと教えるべきだと思う。

次に学年が上がり、障害という言葉とその意味を知っている場合について考えようと思う。

【小学生以上の子どもからの質問への答え方】

私の住んでいる地域では、春になると「害児」という言葉が流行る。その言葉が差別的意味合いを含んでいることを、子ども自身が分かってしまう。

そのような状況下で、夢物語は通じない。

やはりうやむやにするのではなく、しっかり答える方が良いと思う。

肝心なのは答え方にある。

子どもの性格や健康状態を考慮して、さらには医師とも相談して決めること❗

その結果開示するとなったら、目を合わせつつワンテンポ遅めの速さで話をする。

【話し方】

「生まれつき体の中で弱い器官があるんだ。そこを完全に治すことは出来ないけど、折れ合っていくことが出来る。

そのために今補っている段階なんだ。
だから色々なことに一緒にチャレンジしていこうよ❗」

と話をする。

しかし今の時代携帯やインターネットがあるので、調べることも出来る。

もし自分の障害が何であるかを知っているような状況ならば、その障害名についてはっきり話をする方が良い。

最初は戸惑うかもしれないが、受容することで一歩前に進めるし、乗り越えなければならない時期が遅かれ早かれ来るのだから。

最後に私は思う📢

障害の開示はいずれすることになるだろう。しかし開示をするには、事実を受け入れられるだけの器が必要である。

器が出来たかどうかの判断は容易ではない。慎重に慎重をきたすべきだと思う。

そしてなによりも、子どもより親が障害があるという事実を真正面から向き合い、受け入れられることから始めるべきだ。

なぜなら親が認められないのに、子どもが背負えるわけがないからだ。

子どもだけに焦点を当てがちだが、子どもと親を一対で捉えてのケアが求められる。

いやそれだけでは不十分である。

地域や学校を巻き込み、さらには社会全体の意識の改革をしていくべきだと思う。

健常者という言い方は好きではないが、分かりやすいので使わせて頂く。

健常者に合わせるのではなく、支援を必要とする人に合わせる風潮がある。

これは人と人を比べている感じがする。

本当に大切なのは、比較ではなく融合だと私は感じる。

融合するには違いを尊重出来るようになることが求められるし、みんなが生きやすい社会になることで可能になると思う。

そのために私に出来ることがあるならば、是非難しくてもやっていきたい。
だってそれが私の使命だと思うから❗

ここまでお読み頂き、ありがとうございました💕