今日は通所施設の職員の配置に触れたいと思う。
施設には①入所施設②通所施設と大きく分けられる。一般的に施設と言うと、児童養護施設や特別養護老人ホームあたりを想像されると思う。
これが①入所施設の方に当たる。
それとは異なり、施設で暮らすのではなくて、施設にある時間だけ通い、時間が終わったら家に帰るのが、②通所施設である。
今回②通所施設に焦点を絞ってお話しする。
施設であるので、職員の配置にも規定があるのだ。
専従として大事なのは、先の児童発達支援管理責任者と管理者と呼ばれる人たちだ。
その中で今日取り上げたいのが、管理者だ❗
【管理者とは❓】
管理者は施設によって多少呼び名が変わる。管理者と呼んだり事業責任者とか呼ばれる。
呼び名は異なれども同じ役割である。
管理者は文字通り施設の運営や経営面を見ていくもので、必要があれば各関係機関に出向き、施設を売り込む仕事をする。
では何が問題なのだろうか❓
【管理者は何をしても許されて良いのか❓】
本題に入る前に管理者の権限を見ておいた方が理解しやすいので、説明する。
まず施設として加算をもらうのに、兼任した方が良い場合がある。
それは児童発達支援管理責任者と管理者だ。
普通この2つは兼ねる。その方が会社的には潤うからだ。
しかし稀に別々の所もある。
理由をはっきり言うと、「児童発達支援管理責任者の力量不足」によるもの。
1人では何も出来ないため、管理者がその分を補うためである。
従って本来1人で出来る所を2人がかりで行う。
ここまで言えば察しがつくかもしれないが、児童発達支援管理責任者が無能な場合に管理者が別につけられるため、管理者に与えられる権限は強い。
そこが大いに問題なのだ❗
管理者の私的な面と公的な面との境目が曖昧になる可能性があるからだ。
【例】
管理者 放課後等デイサービスに勤務 子どももいる 場合を想定しよう❗
子どもがいる管理者は、まず自分の子どもの事が気になる時がある。
勿論気になる事自体は問題ではないし、親ならば当然だろう‼
しかしもし管理者が住んでいる全く同じ地域の放課後等デイサービスに勤務していたら、どうだろうか❓
管理者の子どもが通っている学校に、自分の子どもの事とは別件で伺う事態になった時に、完全に予断と偏見を持たずに学校と交渉が出来ると言い切れないと私は思う📢
反対に学校側からも考えてみた場合、保護者でもある人に管理者として判断をすれば良いのか、それとも保護者として接するべきなのか迷うのではないかと思う。
【職員のあるべき態度とは❓】
自分の子どものことは誰よりも親が分かっているという言葉を耳にしたことはないだろうか❓
確かに親は子どもにとって1番身近な存在と言える。
しかしだからこそ皿の目で見ることが難しいとも言える気がする。
どうしても先入観が入る可能性があるのだ。
【先入観の例】
①私の子どもなんだから○○に違いない。
②私の子育て経験からすると、○○になる。
③前例がないからあり得ないと、最初から結論を 決めてかかる。
③について具体的に説明しよう❗
中学校の支援級に在席している場合、普通級に比べて、学習範囲もスピードも圧倒的に遅い。
これはお子様の障害の程度にもよりけりだが、支援級のお子様が通常級のお子様よりも定着がゆっくりなのは、事実である。
しかしだからと言って、教える側がこの程度と決めてかかるのは如何なものかと思う。
英語を学び、将来は大学も見据えて勉強したいと思っているお子様がいたら、まずやるべきことはその子にその学習が出来る出来ないではなく、その子にとってやりたいかやりたくないかであり、かつ必要であるか否かで捉えられるべきである。
だが悲しいことに、支援級のレベルはこれくらいだろうと言う思い込みが強く、子どもの特性よりも障害の程度で判断がなされているのが現状だ。
このような事態を引き起こさないためには公私混同しないことが大切で、これは当り前のこと。でもなかなかその境界線の線引きが難しい。
ならば当事者に線引きを決めさせなければ良いのでは❗
当事者である以上、主観的な物の見方を完全に排除するのは厳しい。
だから客観的に基準を設けることの重要性を言いたい📣
そうすることで、曖昧さがなくなり仕事に就く方からも子ども側からも、そして通わせたいと思う保護者の方々からも、さらには学校の先生方からしても、対等にかつ公平に向き合えることが可能となるのではないだろうか❓