発達障害がある子どもたちのための手引書

発達がゆっくりな子どもたちへの応援ブログです。私は障害のあるお子様が、学校の授業が終わった後や、休業日に通って療育を受けられる通所施設の放課後等デイサービスで学習支援をしている先生です❗子どもたちを教えている立場から見えることをお話しします❗

発達障害のあるお子様への怒り方について


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こんにちは、ともたんです。

 

日々子どもたちと接していると、子どもは単なる子どもではなく、大人を小さくした『小さな大人』だなぁと、つくづく思います。

 

本当に1人として、同じ子はいません。

よく診断名だけで、きっとこの子どもはこうだと決めつけて接する方がいますが、診断名は1つの目安にしかすぎません。

 

1人1人それぞれ性格も考え方も受け止め方も異なるのです。

 

そこで今日は子どもの成長を助ける怒り方をお話します。

 

問題が起きるのはなぜ?

答えは見立てと違い、判断出来ないからです。

 

だからこそ最初に【見立て】を立てて伝えておきましょう❗

それは2つの意味で重要です。

 

トラブルを避けるため

②トラブルになった時に、基本(約束した

 こと)を確認して、怒っている自分(子ども)

 に怒っていることが間違いだと気づかせる

 ため

 

例えば自由時間の過ごし方を挙げます。

 

おもちゃをたくさん出して、遊ぼうとする場合にやるべきことは以下の通りです。

 

①どのスペースまで使えるか?

②遊べる時間(何時から何時まで)

③片づけの仕方(出した分は全て1人で片づけ

 なければいけないのか、もしくは頼めば

 先生も協力するのか)

④守れなかったら、どうなるのか?

⑤親への報告について

⑥次回の自由時間について

 

これらを子どもの目を見て話をして、「分かった?」「うん」という言葉を子どもから聞けてから、遊ばせることが大事なのです

 

ついつい遊びたさが先行してしまうのが、子どもです。

遊び始めてから指示を入れても、右から左へ受け流す です。

 

子どもが悪いのではなく、指示の入れ方が悪いのです。

 

なのに、子どもだけ怒られるのは不憫でなりません。

 

それでも守れない子どももいます。

だからこそ学ぶ場所があるのです。

 

納得をしないのは、先生とその子どもとのそもそもの約束がしっかり結べていなかったことによる失敗です。

 

子どもの成長に繋げるためにも、怒るための前提を入れておけば、その場ではぷんとしていても、子どもは理解してくれます。

 

愛情があるから、叱られたと分かっているので、むしろ信頼は深まるのです。

 

近年叱るべき時に叱れない事態が多いように気がします。

私は本当に心から叱ります。

だって子どもたちは、なぜ怒られるのか理解してくれると思えるからです。

 

私は子どもたちを信じているから、真剣に怒れるのです。

 

これからも私は真正面から子どもたちと向き合いたいと思います。

 

子どもは大人を小さくしただけの大人なんですもの。