発達障害がある子どもたちのための手引書

発達がゆっくりな子どもたちへの応援ブログです。私は障害のあるお子様が、学校の授業が終わった後や、休業日に通って療育を受けられる通所施設の放課後等デイサービスで学習支援をしている先生です❗子どもたちを教えている立場から見えることをお話しします❗

「川崎殺傷事件」からカウンセラーとして思うこと☝

f:id:kodomo-mirai:20190530233348p:plain

今日はみなさんの記憶に新しい「川崎で起きた事件」について書こうと思います📢

朝起きてテレビをつけたら、カリタス小学校に通うため、バス停で待っていた子どもたちが襲われるという衝撃的なニュースが耳に飛び込んできました。

ご存知のように尊い命が失われました。勿論子どもだけでなく、保護者の方も犠牲になってしまいました。
痛ましい事件で、亡くなられた方々のご遺族の方々には何とお声をおかけしたら、少しでも傷が癒されるかと思わずにいられません。

でも何の関係もない人を巻き込んだこの事件、いったいなぜ起きてしまったのかを考えてみたいと思うのです。
ずばり犯人の方に焦点を当てて考えたいと思います。

犯人は、特別生まれつき極悪人だったわけではないと思います。
ただこういう事件を起こす場合、犯人の境遇が問題になります。家庭環境が複雑なことが多いのです。あまりに不遇な環境に追い込まれ続けると、人間は心の中に闇を抱えてしまいます。しかし他人からは分からないものです。

今回も両親ではなく、親戚に預けられ肩身の狭い思いをしたことが想像出来ます。普通に暮らせていたら、自分だってこういう人生を歩いていたのにと口惜しく思う事もあったと思います。

それでもそんな境遇に負けまいと頑張ろうともがいたのではないでしょうか❓

頑張ろうとすればするほど、結果が出ない時の落胆は大きかったでしょう。
そのうちなぜ自分だけがこんなに惨めな思いをしなければならないのかと、怒りが外に向き出します。

その怒りの水がいっぱいになり、おさまらなくなります。
つまりどうせ自分は何をやっても無駄なのだから、そしてこんな自分に何もしてくれない不合理さに対して、自暴自棄になってしまったのだと思います。

私はこの事件を聞いた時、環境の大切さを再認識しました❗
もし彼の心の悲鳴をもっと早く気づいてあげていたら、そして彼に寄り添ってあげていたら、このような事件は防げていた気がします。

だからと言って犯人の境遇がどうであれ、許されるべきことではないと思います。

しかし今後同じ事が起きないようにするためには、もっと『人間の心を知ろうとする動き』が求められると感じます。

この事件で傷ついた子どもたちや保護者の方々、さらには先生方にもメンタルケアが必要だと思います。
少しずつでも悲しさや恐怖、それから不安がとけてくれることを心より願っております。