発達障害がある子どもたちのための手引書

発達がゆっくりな子どもたちへの応援ブログです。私は障害のあるお子様が、学校の授業が終わった後や、休業日に通って療育を受けられる通所施設の放課後等デイサービスで学習支援をしている先生です❗子どもたちを教えている立場から見えることをお話しします❗

『子どもたちから発されるノンバーバルな表現』とは❓

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私たちは1日中誰とも会話をしないことがあるだろうか❓

考えたこともないけど、ありそうな気がする。

でも会話をするとは何なのか❓

誰かと話をすることだけを会話するというのだろうか❓

私が思う会話とは、話をすることはもとより視線やしぐさ等も含めて、会話だと思う。時に言葉以上に人の思いを伝えることが出来るとしたら、実際に話をしなくともそれはもう立派な会話だと言える。

よく言いたいことがあるならば、はっきり言えば良いと言われるけれども、言いたくても言えないこともある。

大人でもそうなのだから、子どもにだってある。
そんな時自分の気持ちを代弁するのが、ノンバーバルな表現なのであろう。

では具体的にはどういうものをノンバーバルな表現というのかを見ていく❗

【ノンバーバルな表現】

・チックが出る
緘黙になる
・物を投げる(人が作った物を破壊する)
・寝転ぶ
・叩く
・涙が出る

これらは大体見られる行動である。

百歩譲って大人ならば言葉で思いを伝えることが出来るかもしれない。
しかし思っていることを上手く表現出来ないもどかしさから、つい不適切な行動に出てしまうお子様がいる。

そんな時は暴れていても、心は空虚。誰かに助けてもらいたいし、分かってもらいたい。

怖がらずに少しずつ距離を縮めていき、まずは視線を合わせてもらうようにする。それから落ち着いてきたら、話しかける。
しかも低めの声でゆったりと話す。
ひたすら話に耳を傾ける👂。

その日は聴く日にして、徹底的に聴こう❗

すると話をきちんと聴いてもらえた満足感から、今度は子どもたちも暴れたり等の行動をする前に、下手でも気持ちを話してくれるようになるし、暴れてしまっても注意をすると、その注意が入るようになるのである。

みんな自分の事に興味を持ってもらいたい。
独りでも平気だと言っていながら、奥底に抱えている気持ちは別にあることが多い。
表面でする交流とは別に、もう1つの気持ちの交流があると思う。

私たちが人を理解する時、この2つの思い(交流)に気づけることが出来れば、誤解もなくなるのになぁと思う☝