『札幌の2歳の女の子の衰弱死』の件で見えること
最近また悲しい事件が起こってしまいました❗
ニュースでも取り上げられている幼い女の子が亡くなった件です。
あと一歩最悪の結末を迎える前に手を打てなかったかと思うと、私も児童に関わる仕事をしているので、他人事ではいられません。
そこで今日はこの時どうすればよかったのかを、みなさんと考えてみたいと思うのです。
幼児の場合は、そのお子様が素直で良い子であればあるほど、事態の顕在化は難しくなります。
子どもは全力で親をかばうからです。
だからと言って放っておいてはいけないのです❗
まずは学校の先生、小さい場合は保育園や幼稚園の先生が気づくことが大事です。
しかしこのような事件を引き起こす親は、子どもを保育園や幼稚園に行かせていないケースもあります。すると発見は厳しいでしょう。
そのためには、日頃からの情報収集が不可欠です。
近所の人、とりわけ隣の家の人に聞いて見ることです。いくら親しくしていなくても何となく分かるものだからです。
おかしいと感じたら、市の職員が介入することになりますが、そこでも限界があります。
強制的に家に踏み込むことが出来ないという点です。勿論裁判所が強制的に介入して良いと判断するば別ですが・・・。では子どもに聞けば分かると思うかもしれませんが、先程も申しましたが、子どもは親をかばうため、真相にはたどり着けないのです。
では一体どうすれば良いのでしょうか❓
今回の場合について考えてみましょう❗児童相談所と警察の言い分に食い違いがあります。
どちらかが勘違いをしているのかもしれません。
通報を受けて警察が同行を児童相談所に求めた時も、職員がいなかったため、断ったようです。
ならば次の日朝一番で行けばよいものを、児童相談所は警察から止められたと言っているようです。
私にはどうも釈然としません。
不明の点が多いからです。
警察は同行を拒否したのであれば、その段階で事件性を確信していたことになります。
どうして確信出来たのでしょうか❓
またたとえ仮に警察から同行を断られたとしても、引き下がることなく、同行すべきだったのではないでしょうか❓
さらに今回が初めての通報だったのかもポイントです。なぜなら警察が動く位ならば、これまでに何回か通報があったのではないかと推測出来るからです。
何回も通報がありながら何の手も打たなかった❗となれば、大問題だからです。
何はともあれ、児童相談所も警察も幼い尊い命を助けられたはずです。
私は虐待死を防ぐには、子どもが産まれる前からのケアが必要だと思います。
産婦人科に通われている段階から、相談出来る体制が必要です。
特に若いカップルとなると、孤独感に陥りやすいと言えます。
気楽に相談出来れば、抱え込まないで済みます。
そして教育こそが大切だと思います。
子どもを育てるということがどういうことなのかを、教育として教えていくことによって、子どもを自分の所有物ではなく、一人の人間として理解されるようになり、虐待しなくなると感じます❗
少しでもみなさんが関心を寄せて、自分の事のように捉えていくことで、こういう悲しい事件がなくなってくれることを心から望みたいと思います🙏。