発達障害がある子どもたちのための手引書

発達がゆっくりな子どもたちへの応援ブログです。私は障害のあるお子様が、学校の授業が終わった後や、休業日に通って療育を受けられる通所施設の放課後等デイサービスで学習支援をしている先生です❗子どもたちを教えている立場から見えることをお話しします❗

脱学歴社会がもたらしたものは❓幸せか不幸か❓


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こんにちは。

今日は今言われている事が本当にそうなのかを検討したいと思います。

 

ずばり【脱学歴社会幸せをもたらしたか❓】

 

この意見はこれからは生き抜く力が必要で、いくら学歴が良くても生き残れない時代なのだから、学習ばかりやっても意味がないという意見です。

でもそうでしょうか❓

学習=知識の単なる詰め合わせという考えに基づいていて、暗記だけの学習は全く生きる力に繋がらないと言っています。

 

私はそのようには思いません。

 

発想力や想像力(創造力)を生み出すためには基本的な学力が必要だと思うからです。この基本的な学力は日々の知識の積み重ねや暗記から生まれると思うからなのです。

 

そこで少し具体的に考えてみましょう❗

今の40代半ば、いや40代後半の世代を例に取ると分かりやすいでしょう。

 

ベビーブームと言われ、子どもの数も多かった世代です。

そのため何をするにしても大変でした。

高校や大学受験、さらには就職活動も買い手市場でした。企業の方が人材を選んで雇ってあげるという世代でした。

しかしちょっと前の世代ならば、売り手市場だったため、学生は蝶よ花よともてはやされたのです。

 

いつも戦い勝ち抜かなければならなく、負ければ生きていけない辛さがありました。

そんな状況下で生き残るには、人よりも優れている必要があったのです。

 

そんな時『学歴』が指針となりました。

学歴が高ければ、企業の試験に合格する可能性が高まったからです。知識がある分、ないよりは入りやすかったのです。

 

ここで1つ言えることは、学歴があったことで、生きられた人たちがいたということです。

 

でもそれでも学歴社会は良くない、学歴=実力があるとは言えないという風潮があります。

確かに半分当たっていると思います。

だが残りの半分は間違っていると思います。

 

入口で入れなければ出口に辿り着けますか❓

いけませんよね❓

 

もっと突っ込んでみましょう。

 

仮に学歴=実力とは言えないと仮定します。

今や企業は終身雇用制ではありません。

 

ということは、いつか業務縮小とかで会社を辞めざるを得ない時が来た時に、生きる方法は手に職があるかないかになります。

 

簡単に言えば、なかなか取れない[資格]があるかないかが鍵となるでしょう。

そこで考えたいのは、学歴があるということは知識があるということで、すれば生きる糧となる[資格]が取れやすいということです

 

もし資格があれば、活かして仕事をすることが出来ます。

フリーターにならずに生活出来るのです。

 

私は学歴社会は飛び抜けた才能がなくても、社会に貢献出来る機会を与えるメリットがあると考えます。

また冒頭でも申し上げましたが、学歴が高ければ、切磋琢磨する学友もレベルが高く、必然知識も豊富になると言えます。

 

知識は生き抜く力をもたらしてくれます。

 

だからといって学歴が高い人間だけが良いと言っているわけではありません。

今のように脱学歴社会こそが最善の道なのだという考え方に偏るべきではないと言いたいのです。

 

学歴社会でなくなったことにより、力を発揮出来るのならば問題はありません。

ただ知識ゼロ、学歴もなし、引いては実力もない人間を雇ってくれる企業はどこにあるのでしょうか❓

 

せっかく人として生まれたのです。

だったら胸を張って生き抜いたと言い切る人生にしたいと思いませんか❓

 

生き抜く力=自分で考え決断が出来、やりたいことが見つかった時に努力で叶う生き方が出来たら、幸せなのだと私は信じるのです