発達障害がある子どもたちのための手引書

発達がゆっくりな子どもたちへの応援ブログです。私は障害のあるお子様が、学校の授業が終わった後や、休業日に通って療育を受けられる通所施設の放課後等デイサービスで学習支援をしている先生です❗子どもたちを教えている立場から見えることをお話しします❗

『2学期の学校行事』の落とし穴について💦

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今回は学校行事の盲点について書こうと思います❗

学校行事って楽しいものと思ってはいませんか❓
楽しく思い出に残すために気をつけることをまとめてみましょう。

【学校行事って誰のためのもの❓】

勿論主役は子どもです。
しかし時折子どもよりも目立っている保護者を見かけます。

自分の子どもを応援したいだけなのかもしれませんが、子どもからすると恥ずかしいようです😰

目一杯の応援が、かえって力を発揮出来ず、力不十分な結果になってしまう場合があるので、邪魔にならないような応援を心がけたいものです。

【運動会や修学旅行の盲点❗】

運動会でも修学旅行でも決めることがあります。
どの種目に出るのかだったり、班決めだったりとあります。

ここで問題になるのは、「決めるという行動」に縛られて全員参加に無理やりしようとする点です。

1つの例です。

学校に行くのが辛いという子どもがいました。いじわるな子がいるらしくて、その日休もうとしていた中で、運動会🏃の種目を決めたり修学旅行🚅に行く班を決めたりしなければならないから、学校に来てほしいと言われたらしいのです。

先生からしたら、皆の意見を公平に聴くつもりだったのでしょう。

でも休むという「命のための決断」をした子どもから見たらどうでしょう。

休むことで心を保とうとしていたのに、心の安定のバランスを崩されたら、ムシャクシャするし、イライラ💢もすると思います。

そこで人に当たれないから物に当たって、奇異な目で見られたら、心を閉ざすのも分かります。

ではそういう事態にならないようにするには、どうしたら良いのでしょうか❓

【運動会や修学旅行等の決め方】

先生は『予告』をしておくべきです。
それも出来るだけ具体的にしましょう❗

そしてたまたまお休みが出てしまったとしても、予告をしておいたので、そのまま決めて良いと思います。

実は私が疑問でならないのは、先生の話の持って行き方です。

【自主性って何か❓】

最初は子どもたち自身で自由に決めて良いと言っておきながら、途中で覆すパターンのことです。

私自身何回か経験しています。

先生と子どもたちの間には以前からもお話しているように、『信頼関係』が大事です。

一生の思い出になるものだからという意味で、修学旅行の班を決めることになったのです。

とても嬉しくて、仲の良い友だちとバスの座席・行動班・ホテルの部屋を一緒にしようと約束して、その通りになりました😚

ちょうどその時です。

一人、誰とも組めない子が出てしまったのです。

先生はいきなり私の班の所にやって来て、こう言いました。

以下先生の発言です❗

先生:外れている子がいますね。このままだと皆で
楽しい修学旅行の思い出を作ることが出来ま
せん。

そこで先生はその子に聞きました、どの班に
入りたいか❓と。

その子は○○ちゃんの班に入りたいと言って
います。でも班員の数には限りがあるので、
私に変わってくれませんか❓と。

私は最初言っている意味が理解出来ず、ポカーンとしてしまいました😵

その子の気持ちは分かりますが、私の気持ちはどうなるの❓と思いました。

私だって仲の良い友だちとかけがえのない思い出を作りたいと思うと、代わる意味が分からなかったのです。

私はその時の先生に言いたい❗

誰かの犠牲の上に幸せは成り立たないと。

そして本当の解決策は、人と人を取り替えるのではなく、入りたい班にその子を入れるだけだと思いました。

【私の意見】

よく物事を決める時に多数決の原理が持ち出されることがあるかと思います。

効率的に決めるには最適かもしれません。
しかしそこには切り落とされるものも存在します‼

方向性や方針等を決めるのは良いと思いますが、思い出になる学校行事を決める時には多数決よりも、話し合いによる納得を、皆が出来るように重視するべきだと思います。

そう、『説得ではなく、納得を✨』です❗

今日もお読み頂き、ありがとうございました💕。