発達障害がある子どもたちのための手引書

発達がゆっくりな子どもたちへの応援ブログです。私は障害のあるお子様が、学校の授業が終わった後や、休業日に通って療育を受けられる通所施設の放課後等デイサービスで学習支援をしている先生です❗子どもたちを教えている立場から見えることをお話しします❗

障害者施設をもっと積極的に捉えてほしい❗


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先日障害者施設建設が住民の反対に

あったのが過去5年間で21都道府県で

68件起きていたと書かれた記事を

目にしたのです。

 

どうしてだろう❓

とても気になりました。

 

その中にはグループホームはもとより

就労施設や発達障害者支援等の施設や

放課後等デイサービスも含まれていたと

いうのです。

その理由として挙げられていたのが、

①障害者を危険視

②住環境の悪化

③説明が不十分

 

とされていました。

 

ここで浮かび上がってきたのが、障害児者

に対する人々の意識(捉え方)だ

思います。

近年ノーマライゼーションの考え方が

定着してきたかのように見えましたが、

それは表面上のことだったと、この記事

は教えてくれます。

 

この考え方は健常者と障害者がともに平等に

暮らせる社会を作ろうとする考え方です。

障害のある人が生きやすい社会になれば、

健常者にも生きやすい社会になると

考えられたのです。

一見すると良い考え方に見えます。

 

しかしこれも従来通り健常者優位の考え方

見て取れます。

障害のある方に合わせてあげようという

雰囲気があるからです。

 

その後それは違うという考えが出てきます。

どちらかが合わせるというのではなく、

みんなに生きやすい社会を作ることこそが

大事だと思われるようになりました。

その一環がユニーバーサルデザインです。

 

このように言われ始めてから久しく

なりましたが、以前として人々の意識は

変わっていないのです

 

だから上記のように反対にあうのではない

でしょうか❓

 

ではどうしていくら取り組みをしても、

変わらないのでしょうか❓

 

私は良くも悪しくも変われると思うのです。

ただ変わり方が重要なのです。

 

人間は分からないことや知らないことに

不安感を抱きます。

知識がないことにより、勝手に空想が膨らみ

それは妄想に繋がり、最後にはパニックを

引き起こし、結論として危険⚠️と

位置づけるのです

 

そしてその危険分子を、自分の場所から

遠ざけようとします。

 

その結果が施設建設の反対だと思います。

 

ご周知の通り、色々な事件が起こって

います。

その度にやはり自分たちが思ったように、

危険な人たちだと言う思いを強固にさせて

しまいます。

 

怖いと言って遠ざけるのは簡単です。

たとえ遠ざけたとして、不安は解消するで

しょうか❓

確かに軽減するかもしれませんが、なくなる

ことはないと思います。

 

もし障害者が危険だから怖いと言うのなら、また障害者絡みの事件が起こることで、住環境が悪化すると言うのなら、実際に彼らや彼女らが危険だからではなく、うがった見方をしている人たちの捉え方が引き起こしているのでは と思います。

 

そしてそれは説明不足にも当てはまリます。

 

むしろ積極的に受け入れることこそが

不安感をなくす近道だと思います。

なぜなら近づくことで、相手の気持ちや

考え方を知ることが出来、さらには今まで

気づかなかったことを気づかせてもらえる

からです。

 

新たな発想を生み出すには、新しい空気感必要です。

同じ考えや見方からだけでは、空気は変わらないのです。

人々の意識を変えるには黒から白へと変える必要はなく、灰色にすれば良いのです。

 

つまり今は地域社会に暮らしているけれども、今後何らかの病であるいは老いて生活スタイルを変えざるを得ない時がきたとしても、自分らしく生きていけるためには、施設が必要であると 捉え方を変えていくことが求められると思います。

 

無知は時に人を傷つけます。

だから知らないことを恐れるのではなく、

知ろうとすることを放棄することを恐れて

下さい❗

 

この気持ちがあれば、きっとみんなが幸せに

なれる社会(コミュニティ)が築けると

私は信じたいと思います。