発達障害がある子どもたちのための手引書

発達がゆっくりな子どもたちへの応援ブログです。私は障害のあるお子様が、学校の授業が終わった後や、休業日に通って療育を受けられる通所施設の放課後等デイサービスで学習支援をしている先生です❗子どもたちを教えている立場から見えることをお話しします❗

先生として嬉しいニュースがありました📢


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皆さん、お元気ですか?

ともたんです☺️

 

まだまだまだコロナとの戦いが続きますが、私だけは大丈夫なんて過信しないで皆さんも行動して頂き、1日も早く収まってほしいと思います。

 

さて、今日は最近の嬉しかったニュースを是非聞いてほしくて書きました。

それは自己決断した生徒さんのことです。

 

性格はおとなしめだけど、人を見きる力がある生徒さんでした。

感情はあまり表に出さないタイプでしたが、芯のしっかりした子だなと思っていました。内に秘めた気持ちをなかなか表さない代わりに、声として出された言葉にはなんとも言えない重みがあったのです。

 

そんな生徒さんが、先生や施設のお友だちと触れ合う中で、気持ちに変化が起きました。今まではどこの学級にいようと関係なかったのに、やはり私は普通級に行きたいと感じるようになったようです。

そのために勉強を頑張り始めました。

勿論私も普通級に行くように勧めたわけではありません。

しかし放デイという場所で居場所を見つけつつ、少しずつ目標に向けて努力をし続ける姿をほんのちょっぴり後押しさせてもらっただけです。

 

そしてその生徒さんは、放デイの利用を減らす決断をしました。

理由は施設に頼りすぎずに今の自分の力を試してみたいからとの事でした。

 

いつかは自分の力で生きていかねばならない中で、一歩を前に出したのです。

小さな一歩かもしれないけど、確かな一歩です。

 

施設側としては回数を減らされたり退所されるのは死活問題のため、なるべく引き延ばそうとしたくなるかもしれません。

 

でも本当にその生徒さんのための支援をしているのならば、決断があって然るべきのはずです。

 

私が一番怖いのは勉強が出来ないことよりも、自分の事を自分で決断出来ないことだと思っています。

 

これからも私はこの生徒さんの決断の結果を受け止めていくつもりです。

そしていつかその生徒さんが大人になった時に、困っている後輩たちに生きる力を伝えていってもらえたらと思いました。